アメリカ・エステート・プランニングで使われる主な用語集

Estate Planning:エステート・プランニング、財産設計

アメリカでは、自分で築いた財産をその人の死後どのように分配し、どのように活用していくのかを生きている間に設計します。せっかく築いた財産ですから自分の好きなように使われるのがベストと考えるのが一般的です。

 

Living Trust:リビング・トラスト、生前信託

財産設計をする際に自分の意思を記載するメインとなるものです。トラストの名前(作る人の名前が入ります)、財産を誰にどのように分配するのか、州法に則って細かく記載されます。これを作ることによって、裁判所の手続きを経ることなく分配が行われます。

Revocable Trust:リボーカブル・トラスト、変更可能なトラスト

生きている間は変更可能です。

 

Irrevocable Trust:イリボーカブル・トラスト、変更不能なトラスト

一般的なトラストは、死亡後の変更は不能となります。生命保険信託はイリボーカブル・トラストです。

 

Will:ウィル、遺言書

相続の内容(トラストを作成した場合は、トラストに基づいて相続が行われること)が書かれています。遺言書を行使する人の名前が載ります。カリフォルニアでは18歳以上の最低2名のウィットネス(証人)の署名があれば成立します。

 

Power of Attorney:パワー・オブ・アトーニー、委任状

アメリカでは個人的なものから仕事上のものにいたるまで何かと必要になる署名ですが、本人ができない時には代わりの人に頼みます。パワー・オブ・アトーニーには公証が必要です。

Advance Healthcare Directive:アドバンス・ヘルスケア・ディレクティブ

肉体的に、精神的に自分の意思を表現できなくなってしまった場合に備えて準備をしておく書類です。延命措置の必要性、臓器の提供をするかどうかを記入します。

 

Probate:プロベート、検認

エステートプランニングが行われていない財産の分配する際に行われる裁判所の手続きのことです。手続きに1年~1年半、弁護士料などを含む裁判所の費用もかかるうえ、財産の内容が公になります。

 

Trustee:トラスティー、トラストを管理する人

Co-Trustee:コー・トラスティー、トラスティーと同様の権利を持つ人

 

Settlor:セトラー、トラストを作る人で作ったトラストに権限がある人

Co-Settlor:コー・セトラー、セトラーと同様の権利を持つ人

 

Back-up Trustee:バック・アップ・トラスティー、

最初のトラスティーが何かの事情でトラストの管理ができない場合の代理人

 

Executor:エグゼクター

遺言書に書かれてある内容を行使する人

 

Administrator:アドミニストレーター

プロベート裁判の際に事務的な手続き等を行う管理人。裁判所へ行くこともある。

Beneficiary (ies): ベネフィシャリー、受益者

財産を受け取る人

 

Joint Property:ジョイント・プロパティー、合有財産

アメリカでは家や預金などを共同名義で所有することができます。

夫婦、親子、兄弟などで持つことが多く、いずれか一方が亡くなっても、プロベートを避けて一人の名前にすることができますが、税金上の問題は残りますのでご注意ください。

 

Community Property:コミュニティー・プロパティー、共有財産

カリフォルニアでは夫婦の財産はコミュニティー・プロパティーと呼ばれ、半々の権利を有しています。遺言書がない場合は、一人が亡くなれば、もう一人がすべて受け取ります。

 

Marital Deduction:マリタル・ディダクション、配偶者控除

夫婦のいずれかが亡くなって、残された配偶者(Surviving Spouse)が亡くなった配偶者(Deceased Spouse)の財産を相続する際の税法上の言葉です。

 

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