パワー・オブ・アトーニー(Power of Attorney)その1

パワー・オブ・アトーニー(Power of Attorney)は、日本語では「委任状」と訳されています。リビングトラスト(生前信託)や遺言書(Will)と並んで大切なものです。

日本のような印鑑を持たないアメリカでは、何をするにも本人の署名が必要になります。

例えば、公共料金などの支払いは今でこそオンラインでの支払いをする人が多くなりましたが、まだ主流は小切手での支払いで、小切手を切る際には本人の署名が必要です。また、政府関係の書類、保険会社の書類、病院の書類などなど、何かにつけて署名をする機会が多くあります。

もし自分の身に何かが起こってペンを持つことができないとなった時、誰か信頼できる人が代わりに署名してくれるといいですよね。そんな時、パワー・オブ・アトーニーが解決してくれます。パワー・オブ・アトーニーという書類を準備しておけば、いざという時役に立ちます。

署名が必要な書類にパワー・オブ・アトーニーを添付して提出します。

ただし、その州の法律に合った形式のパワー・オブ・アトーニーでないと、受け付けてもらえない場合が多々ありますので注意が必要です。

それから、中にはパワー・オブ・アトーニーを悪用する輩も居ますので、自分の意思がはっきりしているうちに用意できればいいですね。

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