ここ数年、よく耳にする(ネットで目にする)「アメリカ不動産投資」。日本に住む日本人でも購入可能で、日本での税金対策や資産を増やす手段として説明会やセミナーが色々なところで開催されています。
アメリカで不動産を購入することはお金を運用するということで考えればメリットも多いのでしょう。
リスクにはどんなことがあるのでしょうか?
アメリカの場合地域によってはハリケーン、トルネード、地震などの自然災害、カリフォルニアでは山火事も多いですね。賃貸に出す際の住民とのトラブル、空き室問題、これらのリスクは不動産のリスクとしてはごく一般的なものです。
国外物件を購入するリスクと言えば為替相場もありますね。
以下は購入前にきちんと対策を講じていれば回避可能なリスクかもしれません。
一つめは治安。アメリカで不動産投資を行う場合、その場所がどんなところにあるのか、きちんと把握してから購入することをお勧めします。治安の差は物件の価値にそのまま影響します。安く購入できるからと言って飛びつくのはどうでしょう?一つのシティの中でも治安のいい地区と悪い地区があります。キャピタルゲイン、インカムゲインを期待される方、また物件を貸し出す方も購入前に一度訪れていただくか、現地に詳しい方へご相談ください。
二つ目はアメリカでの税金の支払い。
日本の税金を減らすことができても、アメリカでの税金もあることをお忘れなく。1年に1度の確定申告(タックス・ファイリング)を行ってください。その前にアメリカでも個人納税番号を取得しなければいけません。
詳しいことをお知りになりたい方は、アメリカの会計、税務専門の方にお尋ね下さい。
フェニックスデール社は、IRS(アメリカ国税局)のサイトにも個人納税者番号申請の認定エージェントとして掲載されている数少ないアメリカ税務の専門家です。
三つめは個人名で不動産を持った場合は相続対策をしておくこと。貴方が亡くなった後のリスクも考えてください。そのままではスムーズな相続が行われません。裁判所の手続きに莫大な時間と費用がかかるかもしれません。
アメリカで不動産を購入したらエステートプランニングも同時に作りましょう。亡くなってからでは遅いです。もしローンを残したまま亡くなり、プロベート(裁判所の手続き)になれば、売れるまではローンを払い続けなければいけません。残された家族や遺産相続に関わる人たちはすべて英語で書かれている書面に四苦八苦。面倒なアメリカの弁護士や裁判所の手続きに翻弄されてしまいますので、どうかそんなリスクを残されたご家族に背負わせないようにお願いします。